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松山ケンイチ :大河ドラマ「平清盛」撮影スタート 「武士のハングリーさ表現したい」

大河
会見に出席した松山ケンイチさん


 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の撮影が18日スタートした。このほど同局で行われた会見で松山さんは「もう撮影が始まるので今はそのことで頭がいっぱい。ドキドキしています」とはやる胸の内を明かした。

 撮影は同日、岩手県奥州市にある平安時代の建築物を再現したテーマパーク「えさし藤原の郷」でスタートする。平家一門の盗賊退治や、青年期の清盛が町を歩きながら源氏の棟梁・源義朝(玉木宏さん)や清盛の親友となる西行(藤木直人さん)、正妻となる時子(深田恭子さん)と出会うシーンが撮影される予定。その後、撮影場所を移し、9月からは新たに建造した30メートル級の大型船の上で、平家軍と海賊の合戦などを撮影する。

 何カ月も前から弓と長刀(なぎなた)、流鏑馬(やぶさめ)の練習に取り組んできた松山さんは、8日に行われた会見で「台本が面白いので、台本以上の作品になるように頑張るだけ」と力を込め、ドラマの舞台となる平安時代末期と現代の共通点を「物があふれすぎていて人にハングリーさがない」と指摘。「(平安時代は)武士がとても輝いていてハングリー。貴族社会を壊そうと、壁を突き破るパワーが清盛や作品全体で表現できたらいい」と語った。またあるリサーチ会社の調査で「平清盛」を見たいという人が7割だったという結果を紹介された松山さんは「その7割の人にどれだけ今回の作品のテーマを伝えられるかということに集中したい」と語っている。

 磯智明チーフプロデューサーは松山さんを「会うたびに精悍(せいかん)な感じになっている。馬も弓も先生方が太鼓判を押すほどのレベル」と絶賛。撮影用に建造した船について「20メートル級の木造船を2艘(そう)と30メートル近い海賊船を1艘。5月ぐらいから作り始めた。ほぼ形になりつつある」と明かし「海賊と平家軍を合わせて100人ぐらいの戦いをその上で撮れるような感じになる」と話している。またドラマの冒頭について「1185年、39歳の頼朝(岡田将生さん)と政子(杏さん)のシーン、平家を討伐したところから入る。平家が滅亡したという知らせを(頼朝が)聞いて、本当に自分は清盛を倒したのか。周りは騒いでいるけど、本当の清盛はそうじゃないというところから物語に入っていく」と話した。

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)



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