いよいよ明日封切り『の・ようなもの のようなもの』。

このところインタビュー記事も多くアップが間に合わないという嬉しい悲鳴

今日は2つの記事をご紹介

明日はぷくぷくケンに会いに行くよ~





【松山ケンイチ】芸能界入りして15年 “カメレオン俳優”の実力派
2016.01.15 SANKEI DIGITAL


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 役になりきるところから“カメレオン俳優”と呼ばれる、実力派だ。芸能界入りして15年の歳月が経った。

 「当時の自分はこうなるなんて想像もしていなかったです。ただ、ひとつひとつ自分なりに選択してきて小さな失敗をしつつも、いちおう今、普通に生活できているので、間違ってはいないんだろうなって。今後、10年、20年後には、また今の自分が想像できないところにいるかもしれません。でも誰かのせいにはしたくないので、『自分でちゃんと選んでいるんだ』という自覚を持って生きていきたいです」

 最近は仕事において、「積み重ねたことを捨てるようになった」という。

 「いろいろとやってきて、分かった風になってきているのを感じているんです。それでは面白くないんじゃないかと。ある本を読んで思ったことがあるんです。クリエーティブというのは完全にはみ出ると誰にも理解されない。だから、常識と非常識の薄皮一枚のところ…ギリギリ常識の中に入っていながらも、そこからはみ出そうとしているところが一番クリエーティブなのだと。その境界線のところにうまくはまれるように、勉強していきたいです」

 そんな創造を深く探求している彼が、落語家の役にチャレンジした。16日公開の映画「の・ようなもの のようなもの」(杉山泰一監督)は、2011年に急逝した森田芳光監督のデビュー作「の・ようなもの」(1981年公開)のその後を描くオリジナル作品。劇中では落語を披露した。

 「古今亭志ん丸さんのところで稽古をしました。落語は面白いので、これからも聞き続けたいし、今回、ひとつ話を覚えたので、いつか披露してみたいです」

 落語と芝居に、ある違いを見つけた。


 「落語では、独りで40代のお母さんや5歳の子供など、何役もやるのですが、演じるときのようにそのつど役になりきると、聞き手に情報を提供しすぎてしまう。“聞いている人の想像をかき立てる話し方”というのがあって、そのさじ加減が難しいんです」

 本作では、何かになりたいけど、なりきれない“の・ようなもの”たちがたくさん出てくる。

 「演じる仕事をしていると、常に“の・ようなもの”ではあるのですが、一瞬でも“の・ようなもの”からはみ出せるように頑張っているところはありますね」

 ヒロインに北川景子。伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんら前作に出演した俳優や、鈴木亮平、鈴木京香、仲村トオルなど森田作品ゆかりの豪華キャストが実現した。スタッフも含め“森田愛”が詰まった作品とも言える。彼自身も過去に3本の作品に出演し、「森田監督は、自分を育ててくれた人」だと話す。

 「『こういうことを言っちゃダメだよ』とか、きちんと教えてくれたし、相談できる人でした。そういう関係性ができたのはうれしかったし、すごく大事な存在でした。最近は、『こんなことは言わない方がいいな』とか、みんな、本音を隠すようになっていて、波風を立てないようなコミュニケーションで終わってしまいがち。本音を語り合えないというのは疲れますよね。長く付き合っていけるような関係を築きたいです」

 昨年、妻で女優の小雪との間に第3子が誕生した。現在、4歳、3歳、0歳の子を持つ父親だ。子供と接していると、発見があるという。

 「頭にパンツをかぶると笑うんだなって(笑)。子供って下ネタ好きですよね。子供が笑っていると、嫌なことがあっても、いったん忘れられます。子供はちゃんと親を見ていますよね。自分が弱っていると、すごく分かっているし、助けようとしてくれる。ありがたいなって思います」

 子供にはどんな自分を見せていきたい?

 「悲しいとかうれしいとか、喜怒哀楽は隠さずに見せたい。怒鳴るとかではなく、自分の気持ちはきちんと伝えたいですね。僕もまだ大人になりきれてはいないので、一緒に成長しています」

 年を重ねても、いい意味での青くささも大事にしている。そこが彼の魅力だ。 (ペン・加藤弓子 カメラ・矢島康弘)

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 ■まつやま・けんいち 俳優。1985年3月5日生まれ、青森県出身。30歳。映画デビューは、2003年の「アカルイミライ」。「男たちの大和 YAMATO」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。「DEATH NOTE デスノート」シリーズで探偵「L」役を好演したのをはじめ、「デトロイト・メタル・シティ」、「ノルウェイの森」、「GANTZ」シリーズなどの話題作に出演し、12年にはNHK大河ドラマ「平清盛」に主演。昨年はNHK放送90周年ドラマ「紅白が生まれた日」、連続ドラマ「ふたがしら」(WOWOW)、映画「天の茶助」(SABU監督)に主演した。

 今年秋に映画「怒り」(李相日監督)の公開が控えている。






【インタビュー】松山ケンイチ&北川景子、“役者の・ようなもの”から脱した瞬間 運命的出会いと言葉
2016.1.15 Fri シネマカフェ


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故・森田芳光監督による伝説的劇場映画デビュー作『の・ようなもの』の35年後を描く『の・ようなもの のようなもの』。2011年に亡くなった森田監督へのトリビュートとして、森田監督ゆかりのスタッフ・キャストが集結し、新たな物語として“もう一つの森田作品”を作り上げた。35年ぶりとなる続編で、7年ぶりの共演を果たしたのが、松山ケンイチとヒロイン役の北川景子。共演は森田監督の『サウスバウンド』(2007)以来となる。

亡き監督を偲び、ゆかりの人々が自然発生的に集い、続編映画を製作していく。ほとんど前例のない、奇跡的なプロジェクト。トリビュートであり、追悼であり、天国へ向けたラブレターともいえる。松山は「この企画を聞いた時は嬉しかった。森田さんが亡くなった事で、もう集まれないと思っていましたから。キャスト・スタッフ含めて全員が森田組経験者。また皆で映画を作れる喜びがあって、かなり感動しましたね」と振り返る。

しかも演じた出船亭志ん田は、森田監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』で松山が主演したキャラクター・小町の要素がふんだんに盛り込まれている。「出船亭志ん田は落語家ですが、電車好きという設定で、服装も小町そのもの。ベースとして『僕達急行~』をあえて狙っているようなところがある」と説明するように、物語の各所に森田節が忍び込む。

北川が演じたのはずばり、夕美。映画出演デビュー作となった森田監督の『間宮兄弟』で演じた役どころと同じ名前で、天真爛漫な性格もそのまま継承されている。北川も「劇中で着た浴衣は、10年前に『間宮兄弟』で着用したものとまったく同じ。衣裳合わせの時にあれ?と驚いた」と振り返る。ヒロインという大役でもあり「森田さんにお世話になった女優さんは沢山いるのに、自分でいいのだろうか?という葛藤はありました。けれどこうして森田さんの作品が続いていくのは嬉しいこと。だからこそ一生懸命やろうと思った」と並々ならぬ心境で挑んだ。

松山と北川の共演は約7年ぶりだが、ブランクはまったく感じなかったという。それぞれが3つの森田作品に出演しており、根底には森田イズムを間近で受け取ったという共通項もある。北川が「久しぶり感もなくて、昔から知っている友達に会った感じ。こちらに気を遣わせない方で、撮影の合間もずっと一緒にお話ししていた気がする」といえば、松山も「夕美が、そのまま景子ちゃんの中の一部にあるのではないかと思った」と笑う。

さらに森田組常連スタッフが作り出す空気も助けた。北川は「森田監督の現場は、和やかで温かくて笑いの絶えない場所でした。森田さん自身が和を重んじる方で、ファミリー意識が強かった。今回も現場に入ってみると、いつものスタッフがいていつもの温かい雰囲気があって、あっと言う間に楽しく終わった」と変わらぬ居心地の良さに嬉しそうだ。

森田監督は生前、松山と北川のラブストーリーを構想していたという。それは叶わなかったが、本作では2人の“恋愛の・ようなもの”も描かれる。松山は「確かに、ラブストーリーのようなものになりましたね。『僕たち急行~』でも“ちょっと好きです”というセリフが出てくるけれど、それに近いものがある」。北川も「どの程度の恋愛感情なのかはわからないけれど、好きなのはわかる感じ

“恋愛の・ようなもの”が含まれると同時に、今回の作品は自問自答の物語としても読み解くことが出来る。自分は一体何者なのか、そして何をしたいのか、本当にやるべき事とは…。松山と北川は数ある職業の中から、役者業を選んで今現在もその道を進んでいる。では2人にとって“役者の・ようなもの”から脱したのはいつ頃の事なのだろうか。

松山は、映画プロデューサー・角川春樹氏との出会いを挙げる。「オーディションで『男たちの大和/YAMATO』に出させてもらい、その次に『蒼き狼 ~地果て海尽きるまで~』があって、そして『椿三十郎』。そこで森田監督と出会うことが出来た」と運命的なルーツを明かす。

一方の北川は、映画デビュー作となった『間宮兄弟』のクランクアップ時に森田監督からかけられた“ある言葉”を口にする。「それまで私はモデルで、『間宮~』の撮影が終わると同時に“もう森田さんに会えないんだ”と泣いていたら、“女優をやめないで続けていれば、また会える”と仰っていただけた。その言葉を胸に、女優を続けてまた呼んでもらおうと思った」と打ち明ける。10年前にかけられたその言葉を今も胸に「これからは皆さんのイメージにないような役もやっていきたい」と女優としての自己刷新に意欲を覗かせた。

松山、北川のほか、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、野村宏伸、三田佳子らメインキャストを始め、ワンシーン出演でありながらも鈴木京香、ピエール瀧、佐々木蔵之介、仲村トオルら森田監督を慕う俳優陣が顔を揃えた。森田監督が遺したものは、現在進行形で今も脈々と息づいている。
《photo/text:Hayato Ishii》



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