髑髏城の七人表紙600


髑髏城の七人の素敵な撮影レポートが飛び込んで来ました








撮影レポート 松山ケンイチ 篇
2017.07.10 TBS


東京・豊洲にこの春オープンした劇場、IHIステージアラウンド東京にて絶賛上演中の『髑髏城の七人』ですが、“Season花”“Season鳥”に続く第3弾“Season風”が、ヴィジュアル撮影も早々に済ませ、いよいよ本格的に動き始めました。劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』をキャストだけでなく脚本、演出などをガラリと変えながら1年以上かけて上演していくという今回の企画。“花・鳥・風・月”と続くシリーズの中で、“Season風”は<捨之介>と<天魔王>を一人二役で演じるバージョンとなることでも注目を集めています。この“Season風”でも、恒例のヴィジュアル撮影レポートをお送りいたします。“花”、“鳥”と同じく“風”のヴィジュアルも、アートディレクターは河野真一さん、カメラマンは野波浩さんです。

まずおひとり目の登場は、<捨之介>と<天魔王>の二役に挑戦する松山ケンイチさんです。ちなみに、今回公開するヴィジュアルは<捨之介>の扮装のみとなります。衣裳をつけ、メイクを終えてスタジオに姿を現した松山さんを見るなり、スタッフからは「松ケン、着流しが似合うねえ!」との声がかかり、その凛々しい立ち姿にみな惚れ惚れしている様子。細かいチェックを済ませると、黒バックのバストショットから撮影スタートです。


撮影レポート1-600



おそらく誰もが一見して気になるのが、松山さんが手にした大ぶりの“瓢箪(ひょうたん)”ではないでしょうか。白い着流しに、長髪を頭の高い位置で結う髪型という<捨之介>のパブリックイメージに、今回ならではのオリジナルの“武器”として加わるのが、この“鉄瓢箪”。小道具担当の高橋岳蔵さんによると「これを“鉄瓢箪”と命名したのは、いのうえ(ひでのり)さんです(笑)。キャップもとりはずしできるように作ってあるので、“オシャレ水筒”であり、“戦える台所用品”ですね」とのこと。この“鉄瓢箪”を右肩に背負うのか、左肩に背負うのか、またその紐を右手で持つのか、左手で持つのかを試し撮りしてから決め、肩からどの程度のところまで瓢箪が見えるかを微調整しながら、位置を固定します。


撮影レポート2-600



そして今回も、というか今回はいつも以上に、サーキュレーターやブロワーを使って“風”に吹かれながらの撮影となります。河野さんから「もっと髪を逆立てるように、風を送って」とリクエストされたのは、ヘアメイク担当の宮内宏明さん。その通りに宮内さんが絶妙なテクニックで背後から髪を風で吹き上げていると、その様子を見ていた高橋さんが「あの人、風の魔術師や」と賛辞を送っています。カメラマンの野波さんから「今、笑い方が優しい雰囲気だったから、次はもっと豪快に」と言われた松山さん。続いて「今度は、やさぐれてる感じで」や「さわやかな感じ」といった注文が出るたび、表情を少しずつ変化させていきます。


撮影レポート3-600



続く全身ショットも基本的には風に吹かれながらの撮影で、いい具合に裾がひらひらと風に揺れています。腰をぐっと落として足を開いたポーズでは、裾が綺麗に割れるように、また裾模様の髑髏がきちんと見えるようにと、周囲のスタッフ全員が細々と気を配ります。


撮影レポート4-600



“Season風”の衣裳担当、前田文子さんに話を聞いてみると「今回は“風”ということなので、なるべく全体的に、透け感のある“紗(しゃ)”の着物を使うようにしています。<捨之介>の場合は下に黒の着物を着て、上には織り柄のある“紋紗(もんしゃ)”の着物を重ね、“幽玄”をイメージしました。手描きで沙羅双樹の花と髑髏を入れていますが、下の着物にも同じ絵が描いてあるので、動くと少しズレて3Dみたいに見えるようになっているんですよ」とのこと。さらによく見ると、髑髏の目の部分や沙羅双樹の花の部分にはスパンコールが縫い付けてあって、照明が当たるたびにキラキラと光ります。やはり今回も凝りまくった衣裳づくりには、ため息が漏れるばかりです。


撮影レポート5-600



撮影も中盤に入ると、いよいよアクション監督の川原正嗣さんが合流。「よし、しんどいポーズ、行くよ」と声をかけられた松山さんは「え、ここからですか?」と苦笑い。早速、これまでで一番低い前傾姿勢で足を開いた構えに挑戦していると、河野さんが「うーん、あとは刀の位置だな。そこに、刀がにょっとしてるといいんだけど」と、謎のリクエスト。「にょって……」と笑う野波さんですが、そう言いつつもどうやらニュアンスは把握している様子。すると松山さんが「こういうことですか?」と言いながら、スッと刀を横に薙ぎ払うように動かすと、「はいはい、そうです!」と河野さん。その反応の良さには周囲のスタッフ一同「さすが!!」と、みな笑顔。


撮影レポート6-600



次に、野波さんから「川ちゃんが敵だと思って、そこに向かって刀を振ってみて」と言われた松山さん。松山さんが繰り出す殺陣からは、華麗というより武骨で力強い印象を受けます。が、そうやって川原さんと向かい合って刀を素振りしているうち、なぜか徐々にクスクス笑いが発生。刀を振っていたらついつい楽しくなってきてしまった模様で、「俺まで笑っちゃったよ」と川原さんもニコニコ。さらに強風を入れ、ぐるぐると回転しながら刀を振り回したりしていると、周囲からは「いい顔してるね」「うしろ姿までカッコイイ!」「捨之介のセリフが聞こえてくるよう!!」と、絶賛の嵐が巻き起こっていました。


撮影レポート7-600



劇団☆新感線には『蒼の乱』(2014年)以来、2回目の参加となる松山さんに、今回の企画への想いや意気込みを語っていただきました。


——劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season風への出演のお話を聞かれた時、まずどんなことを思われましたか。
また呼んでいただけるなんてすごく光栄なことだなと思ったのと、新しい劇場でやる
というので、一体どういう舞台になるんだろうなと楽しみな気持ちになりました。

——しかも今回は<捨之介>と<天魔王>を一人二役で演じるバージョンになります。
劇団の方々に聞いたら、『髑髏城の七人』の一人二役というのはもともとは古田新太さんに対する罰ゲームのために考えられた演目だったとのことで。ということは、僕も何かの罰ゲームなんでしょうか(笑)。おそらく自分が想像できない、経験したことのない大変さがありそうなので、自分にとっては大きな挑戦です。僕ももう二十代ではないので、こういう風に自分自身でも無茶ができる挑戦は今後そうそうないだろうから、今回は思いっきり“罰”を受けてみようかなと思っています(笑)。

——なんにも悪いことをしていないのに?(笑)でもまさに“罰ゲーム”に近いくらいの厳しい状況にはなるかもしれないですね。
ええ。とはいえ、これまでこの演目で一人二役をやったからといって、誰も死んではいないですからね。(市川)染五郎さんも古田さんもまだ生きていますから(笑)。なので、たぶん僕も大丈夫だとは思うんですけど。

——“Season花”の舞台をご覧になったそうですが、いかがでしたか。
劇場の客席が360°まわるという体験は、やっぱり新鮮でしたね。一度幕を下ろして舞台転換をするということがないので、テンポがよくて観やすかったですし。映像もすごく効果的で、なんだかまた違う新感線の方向性が見えた気がしました。派手さはもちろんありながらも、また一味違う、新たなエンターテインメントの可能性が出てきたようにも思えて、僕はすごく楽しめましたね。ただ、裏で演者さんに聞くと、移動の時にはたくさん走らなければならなかったりして、そういう今までにはない苦労をたくさんされている様子でした。

——既に大変そうなところを、今回は一人二役でやるんだと考えると、単純にもっと大変なのかもしれないとしみじみと思ってしまいますが。
まあ、でも「大変だ、大変だ」という気持ちで現場に入るのもよくないなと思って、今はまだあまり考えないようにしています。とにかく自分の限界を突き抜けていきたい、越えていきたいので、あまり制限はかけずにできるところまでやれればいいなと。そのためにも、体力をしっかりつけておかなければ。自分にとってこの1年はこの芝居のためにあるような決意で、最後までがんばり抜きたいですね。

——『髑髏城の七人』という作品自体は、“Season花”バージョン以外にもご覧になっているものはありますか。
映像では、ほとんどのバージョンを見ているはずです。生の舞台では2004年の“アカドクロ”か“アオドクロ”を劇場で拝見していて、確かその時に初めていのうえさんにもお会いしたんじゃなかったかな。でもまさか、その時は自分がやることになるなんて、まったく思っていませんでしたけど。新感線の舞台は昔から大好きで、何度も観させていただいていますが、観る分には最高なんですよ。これがやるとなると、また全然違うものになるというか(笑)。観ている時は時間を忘れて、その時の自分の状況も忘れて、すごく楽しめるんです。その世界に没頭できて、すごく綺麗な花火を見ているようで、まさに心を奪われている時間なんです、新感線の舞台を観ている時間というのは。それが今回はやる側、ですからね。自分が客席で感じたものを、今度は自分たちがお客様に渡せるように演じなければならない。だからこそ、「大変だ」なんて言っている場合ではないんです(笑)。

——『蒼の乱』以来、久しぶりに新感線の稽古に参加するにあたって思うことは。
たぶん、稽古の時でしか鍛えられない部分というのがあると思うんですが、たとえば本番だと一回の公演でセリフは一度しか口にしないわけですけど、稽古だと何度も同じセリフを繰り返して言うので、セリフによってはのどを酷使することになったりして、つまり本番よりも稽古のほうが断然キツイんです。アクションにしても、何回も反復練習しますしね。そこで、どれだけ自分の身体をつくっていけるか。その演目に対する、適応した身体っていうんですかね。普通に走る時には使われていない筋肉が必要になったりするので、この作品で演じる役によって適応した筋肉というのが存在すると思うんです。ですから稽古の期間中に、それをしっかりと掴めるようにはしたいなと思っています。前回は、というかたぶん今もまだそうなんですけれども、舞台経験が少なくて右も左もわからなかったので、今回も自分の中に何をどこまで取り入れることができるかが、ひとつの勝負のような気がします。

——今回のカンパニーについては、どんな座組だと思われていますか。
向井(理)さんにしても、田中麗奈さんにしても、新感線初参加なんですよね。初めての方が多いというのは、悪い意味で収まってしまうのか、いい意味ではみ出せるのか、それはやってみないことには誰にもわからない。なんだかギャンブルっぽいなあというか、博打みたいな感じもします。ある程度の見通しがつきにくいというか。

——どうなるか、ちょっとまだ予想がつかない。
だいたい、僕自身もどうなるのか予想がついていませんからね。ただ、いい意味ではみ出せるように、うまく転がっていけたらなと思います。あと、生瀬(勝久)さんとは僕が初めてテレビの仕事をさせていただいた『ごくせん』というドラマで教頭先生の役をやられていたので、それ以来の共演になります。橋本じゅんさんとは『蒼の乱』のあと、テレビドラマでもご一緒させていただいているので、新感線の役者さんの中では一番お付き合いをさせていただいている方ですね。

——そこは、頼りがいがありそうなお二人ですね。
そうですね、ずっと頼りっぱなしでいこうかなと思っています(笑)。『蒼の乱』の時は、じゅんさんは馬の役でしたけれども、僕の相棒でしたしね。たくさんアドバイスしていただいたり、支えていただいていたので、今回もご一緒できるのがとても楽しみです。

——稽古、本番に向けて一番楽しみなことは何ですか。
まず今回は、何を吸収できるかということですね。自分にとって、たぶんここまで身体を動かす活劇に出るのは、なんとなくこれが最後になりそうな気もしているので。だから自分の持っているものはすべて出し尽くしたいなと思いますし、ここにあるものは全部持って帰りたい。悔いの残らないよう、全力でがんばります。








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catsママ

ノンキさん、記者会見続きで…嬉しい限りですよね♪
小栗さんの撮影レポは見てませんが…白っぽい着物と髪型が似ているので…どうしても似てみえますよね(^_-)-☆
でも着物好きの私としては、ケンイチ君の紗の着物と下に合わせた黒の着物の模様が透けて見える透け感?が垂涎ものです。
髪型もだいぶ高い位置で結ってあるので…舞台映えしますね。背が高すぎでしまうのでは?と心配になるくらい…

2017年07月14日 02:29

comment avater

ノンキ

うるわし~~ィ♪

season花 小栗さんの撮影レポートを見に行ったんだけど、同じようなヘアスタイルなんで お二人が似ているように見えます。
と いうと松オタさんたちから総攻撃がありそう(?)

2017年07月12日 16:35

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